【サルコウ・ジャンプの得点表】

名称略称プラス評価基準回転
不足
マイナス評価
+3+2+1-1-2-3
シングル・サルコウ1S0.60.40.20.40.3-0.1-0.2-0.3
ダブル・サルコウ2S0.60.40.21.41.0-0.2-0.4-0.6
トリプル・サルコウ3S2.11.40.74.22.9-0.7-1.4-2.1
クワドラプル・サルコウ4S3.02.01.010.57.4-1.0-2.0-3.0

 

 6種類のジャンプのうち、サルコウは最も簡単なジャンプともいわれています。というのも、サルコウは非常に自然の理にかなった跳びかたをするからです。


 

 最初は左足でフォア・アウト・エッジで滑ってきて、途中で後ろ向きにターンします。そのターンの時の回転力を利用しつつ、いままで後ろに置いてあった右足を左前方向に振り上げ、さらに回転方向に向けて振り上げて、ジャンプをします。これがそのままジャンプの回転力となるのです。

 トゥループやアクセルもそうなのですが、踏み切った直後の時点で、サルコウは後ろ向き踏み切りにも かかわらず、すぐに前向きになります。つまり跳んだ瞬間には、もうほとんど半回転したのと同じ状態になっているわけです。実質的な回転数が少なければ当然着地は楽になりますから、同じトリプル・ジャンプでも他のジャンプに比べて比較的跳びやすくなるわけです。

 しかし、サルコウは確かに1回転、2回転のあたりでは一番簡単なのですが、3回転あたりからはトゥループとそれほど変わらない難易度に なってきます。というのは、サルコウはトゥを付かないエッジ・ジャンプなのに対し、トゥループは名前の通り、トゥを付くジャンプであることに起因します。

 ジャンプのときトゥを氷面に付くと、その反動によってより高くジャンプすることが出来ます。しかしトゥを付かないとエッジの力ともう片方の足の振り上げだけを使って跳ぶことになるので、より筋力がないと高いジャンプは跳びにくいのです。ジャンプが高いと滞空時間が長くなりますから、回転数が増えたときには有利になってくるわけです。

 選手によってはエッジ・ジャンプが得意な選手もいますし、トゥ・ジャンプが得意な選手もいますので、サルコウとトゥループのどちらが難しいとは一概にはいえないのですが、一般にはトリプルでは同じくらいの難易度であり、4回転ではトゥループの方が簡単になるようです。ISUの得点表では3回転から点差がつくようになっています。

 現時点では4回転トゥループを公式な大会で成功させた選手は何人かいますが、4回転サルコウを公式大会で成功させたという話はまだ少ないです。そんな中で、女子で唯一4回転サルコウを成功させた安藤美姫選手は、ジャンプに対するセンスのよさが光ると言えるでしょう。